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インコ愛好家 さん
インコ愛好家 さん
2011/06/30 12:33:56
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家事と仕事と、日に日に怪獣になりつつあるヒヨコの世話に明け暮れ、気が付けばもう7月。
明日はおそらく日本中で一番のまんじう一色デー「氷室の日」である。
私は他の土地から来た者なので、この時期に店頭に並ぶ大量のまんじゅうに圧倒され、写真を撮って人に見せたりして面白がっていた。
その日になればどこからか頂き物があり、むしゃむしゃごちそうさま♪で終わり。
まんじう食べて無病息災なら安いよなあ、などと思っていた。
ところが年を取ると考えは変わってきた。
大切な人が増えると、大切な人との別れも増える。
それをひしひしと感じるにつれ、昔の人の切なる願いがわかる気がしてきた。
大切な人が元気でいられるなら、神様でも仏様でも、まんじゅうにでも願いをかけたくなる。何の根拠もなくても。
だからせっせと大切な人にまんじゅうを送るようになった。
せっかくならおいしいものでなくてはならない。
なので少しずつ「味見」と称してあちこちのまんじゅうを買い、食べ比べをはじめた。手帳には
●●店:生地はパンに似ている。大きめで見栄えがよい。
●●屋:着色料が天然。小さいがバランスのとれた味。
●●堂:あんこにやや塩味を感じる。見知らぬおばちゃんに「ここのでないとダメよ!」と説得される
などとよくわからないメモが残っている。
今年もなんとか発送を終え、あとは無事届くのを待つばかり。
まんじゅうを口実に、お互いの無事を確認し、また来年も贈れますようにと願う。
そんなわけで、この土地で生まれたわけでもないが、このイベントはけっこう気に入っている。